よもぎに含まれるタンニンには、小さな切り傷や虫刺されに有効的で、生の葉を口で嚙んだものを傷口に付けると血止めになります。
 昔はよく山に行って、子どもが切り傷を作ったり、虫に刺されたりしたときの応急処置としても使われました。
 成熟したよもぎを干したものを入浴剤として使った「よもぎ湯」は、血行を促進させるため、肩こりや腰痛、神経痛、痔などの症状を和らげる働きがあります。

 また、精油成分であるフラボノイドには強い抗菌作用があり、ピネンには炎症を抑える働きがあります。これらが組織に侵入した菌に対して、強い抗菌作用を示し、擦り傷や切り傷の止血や殺菌作用にも効果的です。これらの成分のほかに、保湿・発汗・解熱作用のある成分も含まれています。
 さらに、よもぎの葉の香りには、ストレス解消や安眠にも良いと言われています。