血中にコレステロールが異常に増えた状態を高脂血症と呼びます。高脂血症は自覚がほとんど無いため、「silent desease(静かなる病気)」と言い、この状態が続くと、血管の壁に血液中のコレステロールが付着して動脈硬化が進行します。
 この動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞など命に係わる病気を起こしやすくなります。原因となっている悪玉コレステロールを低下させる物質がよもぎに多く含まれるクロロフィルです。
 

 
 とある実験で、ネズミを2つのグループに分け、片方にはコレステロールと胆汁酸を加えた餌を、もう片方には更にクロロフィルを2%混ぜたものを与えコレステロール値を測定した結果、クロロフィルが入っていたグループの血中の総コレステロール値が入っていなかったグループに比べて半分以上下がっていました。さらに、軽減されたコレステロール値は全て悪玉コレステロールであり、善玉コレステロールは増えていました。
 

 この時の実験で動脈壁に沈着してしまったコレステロールも排除することが判明し、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果的であることが分かったのです。
 このクロロフィルの強力なコレステロールの低下作用のメカニズムは、クロロフィルが胆汁酸と結びついて一緒に排泄されてしまうらしく、その証拠にクロロフィルを与えられたネズミの糞便には多量のコレステロールが含まれていたそうです。