コリンについて

よもぎに含まれているコリンという成分は、リン脂質と呼ばれる脂質の一種で、水溶性のビタミン様物質です。
ビタミン様物質とは、ビタミンの定義に当てはまらないが、ビタミンのような働きをする
物質の事を指します。別ページで扱っているフラボノイドも実はこのビタミン様物質に
当てはまる物質です(別名ビタミンPと呼ばれることもあります。)
このコリンですが、リン脂質として体の一つ一つの細胞膜の構成材料だったり、
脳や心臓、肝臓の機能にも関わりを持つ、人体にとって重要な物質です。
アメリカでは必須栄養素として指定され、摂取基準が定められています。

そんなコリンの働きや効果についてまとめてみました!

脳機能の改善

 コリンは、人の記憶や学習に関係している「アセチルコリン」という物質のもとになっています。脳内のアセチルコリンの量が記憶の保持や脳機能向上に左右していると言われています。また、コリンそのものが脳の記憶形成を助ける働きがあると言われています。

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心臓機能の正常化

 コリンはリン酸やグリセリン、脂肪酸と共にレシチンを構成しています。このレシチンには水と油を混ぜ合わせる性質を持つので、血液中のコレステロールを血液中の水分と混ぜて乳化させることが出来ます。この働きで血管内壁に付着しているコレステロールを乳化させ溶かすことで、動脈硬化のリスクを下げる事が出来ます。
 また、アセチルコリンに血管を拡張して血圧を下げる作用があるので、正常な血圧に保つ働きに貢献します。

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肝臓障害の予防

 レシチンには細胞膜を活性化する働きがあります。この働きで肝臓の細胞が活性化され、脂質の代謝が活発になることで、肝臓での脂質の蓄積を減らすことが出来ます。そのため、脂肪肝などの予防に繋げることができます。また、脂肪の蓄積を防ぐことで肝臓を正常に保つことが出来るので、結果的に肝臓の機能を高めることが出来ます。

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老化防止

 アルツハイマー型認知症の原因の1つにアセチルコリンの量が減ることが挙げられています。コリンを積極的に摂取し、アセチルコリンの量を正常に保つことによって、記憶力の低下や認知症の予防に繋がります。
 また、レシチンの持つ乳化作用で血管の内部がきれいになると血流が良くなり、その結果酸素や栄養素が全身に行き渡りやすくなります。このことで、肌に必要な栄養素がしっかり届くようになり、美しい肌を維持することが出来ます。

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動悸・息切れの改善

 コリンの効果で心臓機能を正常に保つことにより、心臓の問題(不整脈や心不全、高血圧症など)や血中の酸素不足による動悸や息切れの改善に効果が見込めます。

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