カロテンについて
ビタミンの項目でも触れていますが、よもぎには豊富にβ-カロテンが含まれており、
その含有量は5300μgと、緑黄色野菜の中でも上位に位置する含有量です。
(生100gあたり、日本食品標準成分表(八訂)増補2023年出典)
ここではそのβ-カロテンについて、どのような効果が
期待できるのかを、効果別に解説しています。
美肌効果
ビタミンAの効能には、皮膚の粘膜の形成を補助し、肌の角質化を防ぐ作用があるので、肌荒れや乾燥肌を防止し、きめの細かい肌を作るのに役立ってくれます。
また、美肌に欠かせないシミ・シワの予防や、ニキビ対策などにも効果が期待されています。
しみ・そばかすの予防
シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、紫外線によって発生した活性酸素によって生成が促進されます。β-カロテンは紫外線によって発生した活性酸素を抗酸化作用によって無害化し、メラニン色素の発生を抑制する効能があります。
夜盲症の予防
ビタミンAの主要な成分であるレチノールは、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強める働きがあります。また、光刺激反応に関与するロドプシンという物資の合成に必要なため、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。
そのため、不足すると明るい場所から暗い場所に移った時にものが見えるようになるまで時間が掛かるようになり(暗順応障害)、やがて暗い場所や夜になると見えづらくなる「夜盲症」になる恐れがあります。
動脈硬化予防
β-カロテンには抗酸化作用があることから、血液中の悪玉と言われるLDLコレステロールが血管内で溜まって酸化するのを防止する働きがあり、動脈硬化の予防にも繋がるといった効果が期待できます。