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▽血液って何?

血液(けつえき)は動物の主要な体液で、全身の細胞に栄養分酸素を運搬したり二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体です。
その流れの速さは安静時でも1分間に全身を1回りするほどで、運動時にはその数倍にも達します。
その他にも、組織の分解産物で生体に不要となったものなどを腎臓(じんぞう)に運び体外

胃腸の構造


に排泄(はいせつ)させたり、肝臓、心臓、腎臓などの内臓や筋肉などでつくられる体熱を、血液が全身に循環する事で体温を一定に保つ働きもあります。



血液の成分

血液を構成している成分は大きく分けて血球成分血漿成分の2種類となり、血球成分が全体の45%、血漿成分が全体の55%を占めています。

血液の寿命

心臓から排出された血液は、動脈→毛細血管から全身へくまなく行きわたり、また、毛細血管→静脈を通って心臓へと帰ってくるのです。
こうやって同じ血液が全身に繰り返し廻っていると思われがちですが血液細胞にも寿命があります。
寿命の長さは成分の種類によってバラバラで赤血球は約120日、白血球は顆粒球では約2週間、リンパ球のうちT細胞はおおむね4〜6ヶ月、B細胞は2〜3日ほどであるなど様々です。
寿命の尽きた血液細胞は体に中で分解されますが、その中の成分の一部は次に血液を生成するときの材料として有効に活用されます。
また、分解された血液を補うために奇麗な血液を製造している場所が骨髄です。
骨髄の中に、すべての血液細胞のおおもとである幹細胞といわれるものがあり、必要に応じて複製増殖をしますが、初めは特別な機能を持っていません。
ところが、こうした過程で次第にどの血液細胞になるのかの特性を示すものが出てきます。
例えば、ヘモグロビンの合成という赤血球系細胞に特有の機能を有する細胞です。
その特性を持った細胞を赤芽球といいます。
これが更に分裂をくり返しながら、次第に成熟した赤芽球になり、しまいに核がなくなって赤血球となって血管中に出てきます。
このように、血液細胞は共通の幹細胞から分裂増殖をくり返す過程で、次第に特有の機能を持つ細胞に分化します。
母親の胎内の受精卵中と同じことが行われているわけで、このことからも血液が「命の源泉」と呼ばれるのもうなずけます。
体中の細胞の栄養を運んだり、汚れを洗浄する血液を生成する為の成分は健康や美を保つ上でもっと重要と言えでしょう。



イカやタコの血液は青い

怪我をして出血した時に血の色が鮮やかな赤であった方がどす黒い色の血より危ない、という話を聞いたことはありませんか?
これには血液の機能と成分が大きく関わっています。
まず、なぜ人の血が赤い色をしているかと言うと、赤血球にあるヘモグロビンにはたくさんの鉄分が含まれているからです。

胃腸の構造


鉄はさびると赤くなります。 これは血液でも同じ事で、動脈を通って全身の細胞に酸素を送り届ける為にヘモグロビンと酸素が結合して酸化し赤い色になります。
そして、酸素を送り届けたヘモグロビンは、二酸化炭素と結びついてどす黒い色になり静脈を通って心臓へ帰ってきます。
上記の事でもわかるように、鮮やかな赤い血液は、これから全身に酸素を供給する為の血液という事になるのでより危ないと言われるのです。 このように血液が赤いのには理由があります。
では、なぜたこやイカの血液は青いのでしょうか? それは、たこやイカ・カニなどの軟体動物や甲殻類などにはヘモグロビンがないのです。
これらの血液には、ヘモグロビンの代わりにヘモシアニンという成分が含まれており、このヘモシアニンは鉄の代わりにで酸素と結合して前進へ運ぶのです。
古い十円玉を見てもわかるとおり、銅が酸化すると青色(青錆)になります。 つまり、銅の血液成分を持っているたこやイカの血液は青色になるのです。