◆貧血
貧血は女性の10人に1人といわれるほど身近な病気です。
原因は様々ですが、体の隅々まで酸素を運ぶために必要な血液中の赤血球や成分の
1つであるヘモグロビンが不足して、酸素を十分に体内に行き渡らせることができなくなってしまった状態を言います。
貧血にかかると、全身の細胞が酸欠状態となる為に色々な症状としてあらわれたり大きな病気につながったりすることもあります。
あなたが日々感じている頭痛やだるさ、肩こりもこれが原因であるかもしれません。
また、これらの症状はさらに重い病気の前兆であることもあるのです。
自己判断で大した事がないと決めつけがちになりますが、正しい知識を身につけましょう。
【症状】
めまい・立ちくらみ・耳鳴り・肩こり・動悸、息切れ・倦怠感・集中力低下・記憶力低下
貧血の症状の出方には個人差があり、貧血でもまったく症状が出ない人もいれば、
強く症状が出る人もいます。
必ずしも症状の強さが病気の重さと比例しているわけではありません。
貧血は血液の病気です。血液は体全体に栄養を運んでいる期間なので血液の調子がわいると
体のいたるところに症状がでます。
《治療》
貧血と言えば乱れた食生活などで鉄分が不足していると思いがちですが、血液を再生する過程や製造する過程での病気で貧血になることもあります。
また、女性の場合妊娠や生理によって貧血になったり症状が重くなることもあります。
詳しくは → 貧血の種類と治療
【予防】
治療の項目でも記載しているように貧血の原因が「再生不良性貧血」などの血液を生成する構造に異常が出る病気であった場合、専門医などによる治療が必要になります。
しかし、一般的な貧血の原因は、生活習慣の乱れや栄養の偏りなどの場合がほとんどです。
鉄分を多く含んだ食品(牛・豚・鶏のレバー、大豆、よもぎ、ひじき、もずく、牡蠣)などの食品や、鉄分の吸収を促進させるビタミンC、正常な赤血球を造るために必要な葉酸やビタミンB12をバランスよく摂取する事で貧血にかかる事を予防でき、症状が出ている人でも改善する事が出来ます。
特に、鉄分・ビタミン・葉酸を豊富に含んだよもぎは「貧血」「骨粗鬆症」などの予防に効果が高くお勧め出来る薬草です。
1.適度な運動を行う。
日頃から運動をすることで体内のヘモグロビン量が増えます。
但し、過度の激しい運動を行うと赤血球を破壊してしまう事がある為注意が必要です。
2.規則正しい生活を行い、睡眠時間を十分にとる。
夜更かしや不規則な生活を続けると鉄分が不足したり、血流が悪くなったりと貧血に
かかりやすくなります。
3.バランスの良い食事をとる。
新鮮な血液を作るには鉄分をはじめ、葉酸・ビタミンC・ビタミンB12などの栄養素が不可欠です。
規則正しい生活習慣や食事の継続が難しい場合は、サプリメントなどで栄養を補ってあげることも
有効です。
4. タンニンを多く含んだ緑茶やコーヒーなどを飲む場合は食事とずらす。
お茶などに含まれる成分「タンニン」を鉄分と一緒に取ると、鉄分の吸収が悪くなる作用があります。
食事と一緒飲み物を取る場合は、タンニンの少ない麦茶やほうじ茶にするのが望ましいです。